こんにちは。
「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」 の神崎則子です。

今年の夏は全国各地でお米不足に陥っています。

スーパーの棚からお米が消えて価格も高騰し、令和の米騒動といわれる状況です。

そこで今月のテーマは 「旨みたっぷり！玄米鶏粥」



まもなく新米が出回るので米不足は徐々に解消されますが、お米が品薄の今、少量のお米でもたっぷりの量になるお粥レシピをご紹介します。



栄養豊富な玄米と、旨味がよく出る骨付き鶏をじっくりコトコト煮込んだ、夏バテ気味の身体にやさしいお粥です。

ここでは玄米を使いますが、もちろん白米でも作れます。
お粥専門店のようにさらりと炊き上げた絶品鶏粥です。



【玄米鶏粥】
(材 料)　 2〜3人分
玄米(または白米)　1/2合
鶏手羽元　2〜3本
生姜の薄切り　2切れ
塩　適量



(作り方)
1.　玄米は研ぎ、かぶる量の水に一晩浸け、水気を切る。（白米の場合は研いで水気を切るだけでよい）
※玄米は一晩程度浸水することでギャバの量が大幅に増え、消化も良くなる。



2.　鶏手羽元に塩をふり1時間以上〜できれば一晩置く。 塩を加えた湯で、鶏手羽元を30秒ほど茹で、水気を切る。
※鶏手羽元はさっと下茹ですることでくさみやアクが減る。



3.　大きめの鍋に玄米（または白米）・2の鶏手羽元・生姜・塩・水1000cc（白米の場合は800cc）を入れ、強火にかける。



4.　沸騰したらアクを取り除く。



5.　弱火にし、隙間を開けて蓋をする。蓋を完全に閉めると吹きこぼれるので注意。



6.　そのまま弱火で50分〜1時間（白米の場合は40分）煮る。
※途中でかき混ぜると米が崩れて粘りが出るため、鍋の中は触らないこと。鍋底にこびりつきがないか数回チェックをする程度ならOK。



7.　出来上がり。
スープのようにゆるい仕上がりで、鶏肉はほろほろ柔らかくとろけるような食感です。



米粒が割れてふわっと膨らんだ状態のお粥を「花が咲く」といいます。
決して混ぜすぎず弱火でゆっくり炊いて、お粥の花を咲かせましょう。



やさしい塩味の玄米鶏粥はそのままでも充分美味ですが、具材をトッピングするとボリュームアップしてよりおいしくいただけます。

ここではおすすめの具をご紹介します。

【（１）中華風鶏粥】



［温度卵・刻み青ねぎ・白髪ねぎ・生姜の千切り・クコの実・松の実・ごま油］
ピータンやザーサイを添えればより本格的な中華粥に。




【（２）和風鶏粥】



［温度卵・梅干し・塩昆布・大葉の千切り・生姜の千切り］
あっさり味の定番粥。梅干しや塩昆布を添えるならお粥の塩味はごく控えめに。




たった1/2合のお米でどんぶり2〜3杯のお粥が出来るのは嬉しいですね。

猛暑の疲れが出やすいこの時期、さらっといただける消化のよい鶏粥で体調を整えましょう。