こんにちは。
「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」 の神崎則子です。

今月のテーマは 「五香粉で温活ごはん」



五香粉(ウーシャンフェン)とは、中国や台湾を代表するミックススパイスで、その名の通り5種類ほどのスパイスが調合されたものです。

独特の強い風味をもち、たったひと振りで本場の味わいが楽しめます。



五香粉に使われるスパイスはメーカーにより異なりますが、おもにシナモン・クローブ・八角・花椒・陳皮・フェンネルなど。

これらのスパイスは胃腸を温める効果が高く、多くの女性が悩む「冷え」の解消に役立ちます。

まさに五香粉は寒さが一段と増すこの季節にぴったりの香辛料なんです。



そこで今回は、五香粉を使った簡単レシピ「ルーロー飯」をご紹介します。

ルーロー飯とは台湾の定番家庭料理。
本来は厚めに切った豚バラ肉をコトコト煮込んで作りますが、ここでは薄切り肉を使ったお手軽＆時短レシピをお教えします。

ごはんがすすむ甘辛味の絶品レシピ、ぜひお試し下さい。



【簡単ルーロー飯】 2人分
豚バラ薄切り肉　200g
ニンニク、生姜　各1片
★醤油　大さじ1杯半
★砂糖　大さじ1杯半
★紹興酒　大さじ1杯半
★米酢　大さじ1/2
★水　150cc
★フライドオニオン　大さじ2
五香粉　小さじ1/4
米粉　小さじ1/2
ごま油　小さじ1
半熟卵、小松菜(付け合せ)　適量



(作り方)
1.　豚肉は2〜3cm幅に切る。ニンニクと生姜はみじん切りにする。

2.　フライパンを熱して豚肉を加え、中火で軽く炒める。



3.　肉がほぐれたらニンニクと生姜を加え、香りがたつまでさらに炒める。



4.　★を加えてひと煮立ちさせ、弱火で6〜7分煮、汁を半量ほどに煮詰める。



5.　五香粉を加える。香りを生かすために煮込んだ後に加えるのがポイント。



6.　2倍量の水で溶いた米粉を加え、ヘラで手早く混ぜてとろみを付ける。
米粉を加えることで肉に調味液がよく絡み、つややかに仕上がる。



7.　ごま油を加えて全体をざっと混ぜ、火を止める。



8.　ごはん(写真は玄米ごはん)とともに器に盛り、半熟卵と茹でた小松菜を添えていただきます！

豚の脂身が気になる方は、こま切れ肉やひき肉でお試しくださいね。



※ 紹興酒は日本酒で代用可能。
※ フライドオニオンは省いてもOK。加えると香ばしさとコクが増します。




中華風のお料理にひと振りするだけで本場の味わいになる優れものの五香粉。
さらに、ちょい足しアイディアをいくつかご紹介します。


私のイチオシはマーボー豆腐。仕上げに振るだけでお店の味！




豚の角煮や酢豚にもとってもよく合います。




豚まんや餃子に。手作り餃子のタネに加えても美味。




ラーメンやカレーに。レトルトやインスタントがグレードアップ。




フライドチキンや焼き鳥との相性も抜群。




また、意外にも五香粉はお菓子やホットドリンクにも合うんです。

ココアやミルクティーに加えて温活ドリンクに。




ポテトチップスやミックスナッツに。洒落たおつまみに変身。




ケーキやカステラに。手作りパウンドやクッキー生地に加えても美味。



たったひと振りで本場の味を楽しめ、温活にも役立つ五香粉。
この冬の寒さ対策にぜひご活用下さい。